公益財団法人京遊連社会福祉基金

本公益財団法人は、各種社会福祉活動に対する助成、寄付並びに社会福祉事業の広報啓発等を行い、もって京都府内の社会福祉事業の拡大増進に寄与することを目的としています。

京都府内において、ぱちんこ店を営む営業者で組織する団体の京都府遊技業組合連合会（以下略称「京遊連」という。)（注1）は、近代社会における社会福祉活動の重要性を鑑み、業界、企業としての社会的責任を自覚し、社会貢献と社会還元を図る一環として、京都府をはじめ京都府内の地方公共団体及び各種社会福祉団体等が行う社会福祉事業を支援するための資金の助成・寄付を行う「社会福祉貢献 事業計画」を策定しました。

その計画に基づき、昭和48年から昭和61年までの14年間、ホール営業者 とホール顧客の遊技客とが善意一体となって「善意の箱」事業（注2）を実施し、　京都府、京都市をはじめ社会福祉団体に対する社会福祉事業への寄付・助成（総額 1億8,800万円）を行い、加えて、昭和58年から昭和62年までの5年間｢国体の箱」事業（注2）を実施し、京都府に対して国体開催事業費の一部として寄付（総額2,000万円）を行いました。

こうした取り組みの中で、京遊連は、社会福祉事業に対する資金の助成・寄付事業を全府内的な事業の拡大と各種福祉事業団体との交流活動の増進、社会福 祉事業に関する積極的な広報啓発活動等を展開し、活力とうるおいのある社会の形成に資したい存念をもって、｢財団法人京遊連社会福祉基金｣を設立することといたしました。

その後、財団法人設立のために、京遊連役員等13名が発起人となり発起人会を結成するとともに、設立趣意書、寄附行為、役員予定者等を決定したうえ、設立総会を開催いたしました。

こうした経緯のもとに、昭和62年4月1日　京都府知事から名称「財団法人 京遊連社会福祉基金」として認可され設立されたのであります。

• 京都府遊技業組合連合会（略称「京遊連」）とは、京都府内においてパチンコ営業を営むホール経営者を組合員とする任意団体で、昭和27年5月25日に設立された。現在は、昭和39年12月11日に設立された法人格を有する京都府遊技業協同組合（略称「京遊協」）において、組合活動を行っており、京遊連は、休眠状態にある。ついては、本財団の母体組織は、設立当初は、京遊連であったが、現在は、京遊協である。
• 「善意の箱」事業並びに「国体の箱」事業とは、パトンコ・パチスロ営業所において、ホール営業者とホール顧客の遊技客とが善意一体となって、遊技客は、遊技で獲得した遊技玉を賞品に交換するに際し、端数の余り玉が出た場合、その余り玉を「善意の箱」または「国体の箱」にそれぞれが寄贈する。加えて、ホール営業者は、ホール内における落ちた玉を拾い集めて「善意の箱｣、｢国体の箱」に収拾する。こうした両者から集まった遊技玉を、ホール営業者が貸した玉料金に換算し、寄付浄財として差し出し、社会福祉事業並びに京都国体開催事業の一部として寄付する事業である。

本財団は設立以降、京都府内の社会福祉事業に役立つための助成・寄付を続けてまいりました。こうした、助成・寄付事業を推進しているなか、公益法人制度の抜本的改革が行われ、平成20年12月に「新公益法人改革制度」が施行されました。この施行により、本財団は「公益財団法人」へ移行することを理事会で決議し、平成21年6月から助成公募や組織情報の公開等を目的としたホームページを開設、運用し、助成・寄付事業をホームページ上の募集要項により公募を実施しました。

また、役員、評議員の選任など、公益目的事業を行なうためより高い公益性を確立するなどして、平成22年12月、京都府に公益財団法人移行認定申請を行いました。その結果、平成23年6月22日京都府知事から公益財団法人への移行が認定され、同年7月1日「公益財団法人京遊連社会福祉基金」を登記、設立しました。

現在の日本社会において、社会福祉の問題は今後益々重要性を増し、日本社会を構成する人間一人一人にとって大変に興味深いものがあります。

その社会福祉活動の重要性にかんがみ、業界、企業としての社会還元を図るその一環として、従来より京都府遊技業組合連合会による「善意の箱」事業によって得た資金を、社会福祉にあてるため関係諸団体に寄贈してまいりました。

ここに社会福祉事業の更なる全府下的な拡大、増進のために、「善意の箱」事業資金を含めた財団運用資金をもってより広く貢献したいと考えます。

今後公益財団法人として、各社会福祉事業団体との交流活動、研修会、講演会等を通じての社会福祉事業の広報及び啓発並びに各種社会福祉活動に対する助成等を行い、もって活力とうるおいのある社会の形成の一助たらんことを目的とするものであります。